「……何のつもりだ女」
「別に錬金術師好きな人ならよく知っていることだよ?今だって錬金術師の漫画が滅茶苦茶売れているから自分で好んで調べる人間が居るのー」
サラマンダーさんよ、現代っ子の情報収集力を舐めちゃいけないッスよ。
正影と龍星は訳が分からず、首を傾げながらもぐもぐと口に弁当を運ぶのだ。
「…え、えっと…。高村先輩、話の主旨が見当たりません…」
「じゃあ、ぶっちゃけるけど。穂積君とそこのサラマンダー——それと他の四精霊の皆さん、
——本物の"ホムンクルス"に会ってみない?」
菊花の口端が酷く歪み、影を含んだ笑みを零した瞬間。井上穂積の瞳孔は完全に開き、震えた唇で言葉を紡ぎ出す。
「……ホムンクルス…?!」
やっと出た言葉がそれだった。
「《ホムンクルス》って…。錬金術師によって作り出された人工生命体だろ?高村よ……おめー、そんなのがマジで居るのかよ」
正影は疑いのもった目で菊花を見つめる。大体ホムンクルスとか、本来存在するのであろうか?現代の科学じゃ、それは立証されねぇだろ。
「——高村菊花と言ったな」
「そうですけど、トカゲさん」
火を纏う蜥蜴はこちらを睨みつけ、炎の力を増幅させる。

