体育館のバスケブースに行けば、何故か玖珂君に殴られたのだ。
「あ、あだっ!」
「おめ……どこほっつき歩いていたんだ?あ"ぁ?男か?さっきの男かコノヤロー」
「何でそんな喧嘩腰?!涼みに外出てただけだし!!」
既に玖珂君のクラスと萩原君の試合は終わっており、何故か憤怒して私を睨みつけて来る玖珂君…。
微かに萩原君が笑いを堪えて、肩を震わしているし…。一体何なんだよ。
「ククッ…。高村、ウケるし…」
「私そんなこと狙ってないし!ていうか、玖珂君に至っては理不尽だよ?!"男"ってなんのことなのさ!」
私は井上君とお喋りしてただけだもんねー。そうすると、何故かそっぽを向いて怒っている玖珂君。
それより加藤さんは雛先輩の観戦?
『ただ今よりBコートで1年D組と1年F組の試合を始めます』
(え、F組……?)
そして、理不尽だと思ったのは"奴ら"だと思ったこの頃。三人で顔を見合わせて、Bコートに行けば——
——淀みきった空気が流れていた。
特定の人物から放出される"オーラ"。それを敏感に感じ取れてしまうから、自分は便利なのか不便なのか悩んでしまう。
大窓から降り注ぐ太陽の光から伸びる影は短いはずなのに、何処か疼いて長かった…。

