「でもね。私も玖珂君も萩原君もね、目の前で困っている人、傷ついているが居たら助けるの当然だと思っているから」
加藤さんや雛先輩、美鈴のことだってみんな困っていたんだ。…みんな嫌々言いながら結局助けるんだがら、とんだお人好しなのか馬鹿なのか…。
その内痛い目見そうだけれど、それでもその人達が笑顔で過ごしてくれるならばそれ以上の喜びはない。
「多分ね…理由なんて無いよ。他二人に聞いても同じこと言うね、きっと」
「……そう、ですか…」
シュンっと子犬のように瞳を伏せる少年こと「井上穂積」君を見て、私は思い出したように手を叩いた。
「それじゃ!この頼れる先輩、菊花ちゃんが一曲いきます!!」
「え、えぇ!!??」
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
どんな時でも 忘れないでどうぞ
望みを叶えてくださる言葉
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!!
「ストップストップです先輩!!」
「なーにーよー。今やっと、
"運命のルーレット"が回り始めたのに」
一瞬だけ放出された妖気に井上君は敏感に感じ、体をビクッと震わす。伸びる影が濃い人は嫌いじゃないよ?
「メリーポビンズはお好きではない?」

