「…なんで…——応援、来てくれないんだよ」
「What?」
何気に自分の発音が良いのはスルーして。何だか…拗ねた子犬みたいだな…。でも、子犬じゃなくて大型犬?
(あの二人は大きな猫っぽいし…)
「えっ…。だって、試合まだ——」
「——もう一試合目終わったし」
「アリオンゴ——!!!!なんて事よ?!う、嘘…もう終わっちゃったの?!」
ゲッ…てっきりまだかと思ったら、もう終わっちゃったの?!どどど、どうしよう…。
「変な奇声はスルーすっけど…。俺……高村が応援してくれるの、楽しみにしてたのに……なのに、本人探しても来ネェし……」
アレラ。この人無自覚天然ですか?サラリと吐くセリフは全て口説き文句に聞こえる私の頭が腐っているのかしら。
そうね、私の頭が腐っているのですね。そうですよね。
…まぁ、言われて嫌な気にはならないけど…。け、けど…視線が痛いかなー?!
「…ご、ゴメンね…。私もさっきの試合の疲労で…」
「……良いよ。そういう俺も…高村の試合応援できなかったし、」
だーかーらー。そういう捨てられた子犬のような瞳はやーめーてー!!
物凄い良心が痛むのですが…。あぁ…悪いこと何もしていないのに胸がドキドキするし…。
「——ていうか、さっきの一年なんなの」
アレラ。何で目が据わってるの?

