魑魅魍魎の菊



そして、私は秘密兵器「霧吹き」を二人に向かって吹きかければ——




猫みたいに体をビクッとさせたから面白い。ていうか…ライオン?トラ?大型の猫サンだよね二人共…。


「な"っ、何だ?!」

「冷たっ!!」


上から萩谷君、玖珂君といった具合で…。すかさず団扇で仰いであげれば、気持ち良さそうに顔を綻ばしている——!

猫や、猫が居るよ!!



そして、二人の"まとも"な笑顔を見ましたよ皆さん!植木君とは違った男らしさが垣間見えるよ——!



「ほれほれー霧吹きーミストー!!」

「あぁ〜〜!!暑さが紛らわせれる!」

玖珂君、一気に瞳がキラキラし始めたね——。何だかお姉さんは嬉しいッスよ。萩谷君もキラキラとした瞳を私を見つめている辺り、手懐け方を覚えたような気がするよ。



「ウォータークーラーの水だから、一層気持ちいわよ」


二人は仲良く風下に座って、ミストと団扇から送られる風を存分に感じている。本当に二人を手懐けたかもしれんな私。



「俺、初めて高村のこと尊敬したかも…」

「同感だ萩谷。俺も生まれて初めて高村のこと尊敬した…」



「アンタ等の中で私って何だったのよ!!」





「「悪の総帥、悪者」」


あ、アレレー。否定できない自分がいるぞー!

このままでは先輩の権威が損なわれるぞ高村菊花!!


「……一応先輩なんだけど…」

「俺らはお前のことを先輩だと思ったことネェよ」


ちょっとー、萩谷君力強く頷かないでー!