ああ、 どんな人なのかなぁ…… このお父様が認めた人なのだから、 きっととても素敵な人に違いない。 早く会いたいなぁ…… 『ねえ父様、 そろそろ時間よ。 早く行かないと結婚式に間に合わなくなってしまうわ』 「そうね、サーシャ。 ほら、あなた。 いい加減にして下さいな。 私達は結婚式には行けないのだから、 せめて笑顔で送りだしてあげましょう?」 『母様……』