台所の入り口の扉が開き、白衣に身を包んだ大きな男が入ってきた。 まるで熊のような男。 190cmはあると思える身長に、お相撲さんに匹敵するくらいの体格。 髪は短いけど、顔には髭。 私は、驚きのあまりすぐに反応できない。 その大男は私をみると、しばらく身動きせず止まっていた。 お互いが牽制するように見つめ合っていた。 しかし、大男は、冷蔵庫の方へ急に動き出すと、冷蔵庫の横にあったりんごをむき始めた。