家を急いで出ると、空には夏の空が広がっていた。 「うわ…もう入道雲でてる…」 思わずマンションの入り口でパンプスを履きながら眺めてしまう。 「あ!…遅れちゃうっ」 パンプスを履き終わると少し小走りで待ち合わせ場所に向かった。 待ち合わせ場所は駅前の公園。 「あー、11時過ぎちゃった」 ケータイで時間を確認すると、小走りの足を更に速めた。