シャボン玉

「今日はポカポカであったかい日だねーっ」

隣で歩いてるミカが嬉しそうにあたしに言う。

確かに今日は温かい。

てか、晴れててくれなくちゃ困るし。

だって今日はあたしの進級する日だし。



「ねぇシイ!!クラス表あるぅ~!!見に行こっ!?」

ミカはあたしの腕、無理やり引っ張って

人ごみん中入っていく。



「ちょっと!痛いっつーのっ!」

ミカに向かってぶつぶつ文句。

ミカは気付いてないのか、シカトしてんのか

わかんないけど…なんかムカつく。

人の話聞けよ!!って感じなんですけど。



「あっまた一緒だぁっ!嬉しい♪よろしくぅ!!」

そうやって言ってあたしに抱きつく

そんなにあたしと一緒になれて嬉しいの?



「あっそ。まぁ、よろしくね…」

そっけなく返事をしとく。

でもこんな返事でも…ミカは「うん!」って言った。

なんで?なんで…そんなに優しい?



「シイ!!聞いてっ!!ユウ君と同じだぁぁぁ♪」

ミカはガッツポーズを決めた

ユウ君とはミカの彼氏。

付き合って2ヶ月たってる。

なんからぶらぶで少し羨ましく思えてくる時ある




「よかったね。ユウと一緒で」

「ケンは…あ!一緒っ!やったぁー!!」

ケンって言うのはあたしの今彼。

1ヶ月前…いや、一週間前…?

そんくらいから付き合ってあげてる

まぁ、あたし好きじゃないしクラス一緒とかどうでもいい。



「あ、本当だ」

って言ってクラス表に目を通した

別にケンがいることを確認してるんぢゃない




あたしは…あいつを探してる。