「おまたせ!」

玄関をでると、門柱にもたれかかっている、男の子に声をかける。

女の子なら誰もがあこがれそうな、サラサラヘア。クールな瞳。背も高い。

あたしの自慢の彼氏だ。

静香ちゃんは、あたしを見て、一言、

「待たせすぎ」

と、不機嫌そうに言う。

「いつものことだけど」