「わあ……すごいですね、飛んでますっ」



空が少女らしい笑顔を見せたのを、氷悠は心の中で微笑する。



『氷悠、帝国を早く離れた方がいい。海を越える方法を見つけろ』

「……そうだな。空、よろしく」

「はい!氷悠」






それは長い旅路の始まりでもあった。