神様を信じる小さないきもの

遊び方は王様を中心として、物語が進んでゆく。
王様を動かすのはまゆちゃんで、私はその他の石を動かして、活躍させた。
石を生き物に見立てて、遊ぶイマジネーションの世界だから、部屋でのままごとセットや人形を使って遊ぶより、自由度が高くて想像の中に見る世界を土手の土の上で再現するのは創造性溢れる遊びとして、幼児ながら楽しかった。
物語としては王様が遺跡に住み、土の中に神さまがいて、他の者達は王様と神さまを崇めて暮らし、揉め事や病気や天災などで困った時はわざわざ、王様が出向いて解決するストーリーが主なものだった。
其処の住人達は草の生え際のところを家というか、住みかにしていた。
極めて人間らしいコミュニティを形成しているのだが、まゆちゃん曰くこの石達が演じてるものは人間ではなくて、小さな生き物であるらしい。
コロボックルの様な人型ではなくて、単に小さな生き物。
形が決まってないままの認識で石を動かして、小さな生き物達のドラマを想像しがら二人仲良く遊んだ。
それらはまゆちゃんがリードして、私が追ってゆく形で物語は進んでいき、まゆちゃんの持つイマジネーションの高さは私なんかよりも数段高く、心に残るものだった。