あたしは慌てて帰る用意をしようとデスクに向かう。 鞄を手に取り、オフィスから出ようとした。 が、ドアの前には横山が居てあたしを阻止する。 「聞いたんだ?」 ゆっくりとあたしに近付く横山は意地悪な笑みを見せた。 ズルズルと後ろに下がるあたし。 課長のデスクまで下がって後がない。 横山は容赦なくあたしの顔に近付き覗き込む。 ひぇ~。