会場の入口には、昨日の彼が立っている。 横山は彼をガン見して、挑戦的な顔を見せている。 彼も負けじと横山から目を逸らさない。 あたしは俯き、ドキドキと心臓がうるさい。 変な汗まで出て来るし! 早くこの場から去りたい~。 そして睨み合う横山と彼の距離は縮まり、あたしの緊張はピークに達した。 ギュッと目を瞑ると同時にグイッと拳に力を入れた。