ドアを開けると、横山が優しい笑みを浮かべ、 「行くぞ!」 「う、うん…。」 スタスタとあたしの少し前を歩き出した。 広い背中を見詰める…。 あたしはいつもこいつに色んな意味で助けられている。 ふと、そんな事を考えた。 初めて横山と会ったのは、彼氏にフラれて一人でバーに居た時。 あの時からあたしはこいつにドキドキしっぱなしだった。