ある日 私は航の家に 招待された。 航のお母さんに 挨拶しなくちゃいけない と思って 身構えていたけれど 家には 誰もいなかった。 『お母さんは?』 と聞くと、 『仕事』 と言った。 夜10時。 航の部屋に初めて入る。 黒と白で統一された部屋に 航らしさを感じた。 航は黒いベッドに座ると 『おいで』 と言った。