別れてたまるかよ。 何年片思いだと思ってんだ? やっと手に入れた恋なのに、簡単に離せるわけがない。 「……そうですか まぁいいですよ。 別れるのは目に見えてますから」 「……テメェ…!!!」 別れる前提の言い方に、俺は怒りを隠せない。 ……別れねぇよ 一緒にいるって誓ったんだ。 俺は雛と別れない。 「じゃ、俺家ここなんで。」 拓哉は、家に入って行った。 俺はその後ろ姿をずっと睨んでいた……。