私達の高校の目の前には大きな会社があるから、

…そこの人かな?


見慣れないスーツを着た

その男の人のことがもう頭から離れなくなっていた。


…スーツ、似合っててかっこよかったな、なんて。




……あれ?


私の足元には財布らしきもの。



「え゙ッ!もしかして!」



急いで拾い上げると、

それは名刺入れだった。