ヤンキーと俺と恋と



授業が全て終わり、帰りのHRも終わった。


教科書や筆記用具を鞄に詰めている時、ふとある言葉が頭を過った。



『――明日楽しみにしてろよ』



龍がこんな事言ってた。


…ML同好会の活動は再開されるのか?


いや、でももう愛美にバレたんだし、このまま続けるのは…


だが龍が"明日~"みたいな事言うって事は…



「――歩人?どうした?ぼーっとして」



ショルダーバッグを掲げながら葉が聞いてきた。



「…いや、同好会はあるのかなって」

「あぁ…」



葉が得心のいった顔をする。
これまでの事は全部話してあるので、俺が今なぜ悩んでいるのかも、葉は察したようだ。



「龍はあるって言ってたんだろ?一応いつも集まってた場所に行ってみろよ。もういるかも知れねぇぞ?」



俺の中にあるモヤモヤしたものをかき消してくれるように、葉が明るく言った。



「…そうだな。とりあえず行ってみるよ」



葉と挨拶して、教室を出た。