重い沈黙が流れる。 「…通夜のとき」 西野がぽつりとつぶやいた。 「通夜のとき、坂井さんのお母さんに言われたんだ」 「…何を?」 「一度、お見舞いに来てくれましたよね、ありがとう、って」 自嘲気味に、西野は笑った。