西野はすごく頭がいい。

成績だって、テストの度に学年一位をかっさらっている。

そんな西野に薦められた参考書なら、ハズレはない、と思う。

「こういうのって相性もあるから、まぁいろいろ試してみなよ」

「うん、ありがとう」

私が御礼を言うと、西野は照れ臭そうだった。