「おい。筋肉増強剤のこと、 バレてねえよなぁ?」 そのコトバに、 私の体は、 一瞬にして硬くなった。 「はい。水筒に入れて、 スポーツドリンクと一緒に 飲んでいるのでバレやしませんよ。」 2人は、 私に気づいてないらしく、話を続けていた。 「そうかそうか。」 その会話を聞いているうちに だんだん怒りがわいてきた。 筋肉増強剤を使って、 彼に勝とうとして、 しかも、 あんな奴らに 彼が負けるのかと思うと すごく耐えられなかった。 ふざけんなって思った。