僕の好きな物(エッセィ)

彼の脱走を許してしまった奥さんは自分を責め、彼は投薬治療の甲斐なく日に日に弱っていった

僕は彼を抱きしめて撫でてやるぐらいしか出来なかった。

ゴハンと水置き場だった出窓までジャンブが届かなくなりドライフードが食べられなくなった

1番高級な缶詰をスプーンで食べさせトイレに連れていく

市内中の病院にも行ったがどうする事も出来なかった。