マミーの恋人

人が居なくなるって、寂しいことだなあ。




わたしは泣きながら思った。




マミーもその日は仕事を休んで、弔問に訪れていた。




「美千代さんには大変お世話になりました。この子は美千代さんが育てて下さったようなものです・・・」




マミーはそう言って、ご遺族の方に丁寧にお礼を言った。




マミーとわたしは火葬場までご一緒させていただいた。




その日は夏で、よく晴れていて、暑かった。




待合室で待つのに疲れたわたしは外に出て空を見ていた。




白い煙が青い空に溶け出すように揺れていた。




「死んだらお空に行くって本当なんだな・・・」





わたしはぼんやりとそんなことを思い、涙を流し続けていた。