マミーの恋人

「お帰りなさい、マミー」



わたしはマミーに飛びつく!!



「ただいま。真凛さん」




「これから、パスタゆでるからね。ソースはできたから!!」




「ありがとう」




マミーは微笑む。わたし、マミーの笑った顔スキ!!




「いつも、ご飯作ってくれてありがとう」




「うん」




「ねえ、真凛さん」




「なあに?マミー」




「あなたも受験だし、ご飯作ってくれるシッターさん雇おうか?」




「いいよ、マミーいまさら。今までもずっと一人で何でもやってきたし」




「真凛さんは、がんばりやさんだから、少し心配」




マミーが働き始めたのはわたしが小学校一年生になった頃からだった。




マミーはパピーと結婚するまで大手の出版社の編集の仕事をしていた。




パピーと結婚してから仕事をやめて、わたしが生まれ、




幼稚園まではお家に居てくれていた。




その頃のこと良く覚えているよ。




おやつにケーキを作ってお迎えにきてくれてたよね




クッキーとか、パイとか、マミーが作るお菓子すごくおいしかったんだ。