マミーの恋人

歌うのに飽きたので、歌はスミレに任せて、
わたしは今朝貰った、女子からのラブレターをチェックすることにした。



言ってくれれば、ケータイのメアドくらい教えてやるのになあ・・・




でも、お手紙というのは、実は貰うのも書くのもうれしいんだよね。



さて、ピンクから行きますか?



「黒江先輩へ、先輩が部活を辞めてから、陸上部は活気がありません




入学式の後の対面式のとき、先輩が部活紹介で、陸上について熱く語るのを聞いてか




ら、先輩の大ファンになりました・・・・」



ほうほう・・・・何を語ったっけ?あ、そうだ。




君も、大地を蹴って、風と一体になる喜びを体験しないか?とかなんとか・・・





ってか暑苦しいせりふだよなあ・・・なんでこうなんだ?わたし・・・





自分に突っ込みを入れながら次の行へ。





「本当はテニス部に入ろうと思ったんですけど、黒江先輩がグラウンドで一生懸命





走っている姿を見て、迷わず、陸上部に入ることに決めました。先輩の指導はものスゴー





く厳しかったけど、先輩のことダイスキでした。練習が終わった後にメガマックとビッグ





マック、必ず2個づつ頼んでいた姿が忘れられません・・・」





はははは・・・・・・そうだよなあ・・・でも実際いつも腹減らしていたし。





「先輩、100メートル13秒で走る先輩のこと、ずっとあこがれています。





受験勉強大変でしょうが、がんばってくださいね。  
  



神波えみり」