今アリスは自分でいれた紅茶を飲みながら静かに俺の思考をみているんだろう。 なんだか嫌な気分だ。 アリスだって嫌な気分じゃないのか? 毎日、何人もの思考を瞳にするんだ。 気持ち悪くなるときだってあるだろうに。 ふと、アリスは俺の方を向き言った。 「安心したまえ 普段はみないようにしている それに瞳が蒼と碧の時はほとんどみえないようになっているからな」 アリスはそれだけ言うと、立ち上がってベランダに行った。