「こ、こんにちは…」

僕はいきなりどもってしまった



彼女はじっと本を読んでいる
聞こえなかったのか?



「あの、矢野さん、こんにちは」



彼女は僕を見上げながら言った

「あ。私?こんにちわ。誰?何?」



「あ、一応クラスメイトの宇田ですけど…」
イメージと違ってハキハキとしゃべる彼女に押されながら僕は言った。



彼女は「そっか」と言って
少し考えるとニヤリと笑った