――――― 授業の始まりの合図と共にバタバタっとみんなが各自の席につく。 わたしの前にはリサちゃんたち。 そして隣は永岡頼。 初の合同授業は わたしの超苦手な数学。 そのうえ、なんども言っちゃうけど隣には永岡頼。 心落ち着かないー! わたしが一人葛藤をしてると コソコソ頼が耳打ちした。 「香椎心芽、教科書見せてくんねー??」 「忘れたの?」 わたしはちらっと横目で頼をみながら少しつめたく言ってみた。