わたしの言葉に腹をたてたひとりの子が

「アンタなんて頼くんの眼中にもないんだよ?」



そういった瞬間
隣でだまって聞いていたリサちゃんが口を挟んだ。



「ちょっと、だまって聞いてれば!眼中にないのは、こんなちっさな事しかできないアンタたちの方だよ!心芽はねぇ!!」


そう言いかけたリサちゃんをわたしは止めた。



「リサちゃんありがと。わたしは大丈夫だから。」



心配そうにリサちゃんがわたしの様子を伺う。


うん。


大丈夫。



こんなことで頼に迷惑はかけたくない。

わたしたちの関係は壊れない!!



「わたしも、みんなと同じように永岡くんが好きだから。身を引くなんてしないから。」



わたしの態度が気に入らなかったのか

わたしは胸元をどんっと押された。



痛っ!!


「アンタ、バカじゃない?頼くんと本気で釣り合うのなんて長谷さんぐらいだよ。」





え???