そう言って心配そうに私を見つめる高宮先生がいた。 「お前、俺の授業中にずっと寝てたんだぞ?しかも、俺がいくら起こしても目覚めねぇから、わざわざ連れてきてやったんだ。」 ため息まじりで先生が話していると、フッと微笑んだのがわかった。 そうだったんだ。 やっぱお礼…言ったほうがいいよね? 「あの…ありがとうございました」 私がお礼を言うと、それまで微笑んでいたのに先生はニヤっといきなり笑った。