誰かの話声が聞こえたかと思うと、足音がだんだんと近くなってきた。 どっ、どうしよ…つい隠れちゃったけど。 心臓の音が外に聞こえそうなくらいドキドキしながら、私は高鳴る鼓動を必死に抑えた。 私の周りにしてあったカーテンを開ける音が聞こえて、目の瞑った。 「……!!」 ビクッ。 とっさに自分の頭を触られてしまい、途端に目を開けてしまった。 「あ、起こしちゃったか?」