それに気付いたのか、高宮先生がこっちをチラッと見て近寄って来た。 「おい、日比野大丈夫か?」 …ー!?あれ? これ普通怒るよね?なんで怒んないの? 私が疑問に思っていると、先生が私の耳元に近づけて小声で言った。 「話は後でするから、お前は早く理科室へ行け」 そう言うと、またさっきの場所に戻っていった。 ドキン…ー 気がつくと、私の心臓がいつもより早く鳴っている。