なんで…? 洋平がここにいるの…? さっぱりわからない。 今はまだ授業中なはずなのに…。 廊下には私と真琴…それに洋平も目の前にいる。 よく見ると洋平の手元には、プリントが何枚かある。 もしかしたら、先生にでも頼まれてこんなとこにいたのだろうか…。 洋平は私の顔を見るなり、真剣な面持ちで見つめていた。 「……日比野、2人きりで話がしたい」 静かに口を開き、私の瞳をまっすぐに見つめながら言った。