真琴に屋上で話しを聞いてもらった後、私たちはまだ授業が終わっていない静かな廊下を歩いていた。 「静かだねー。」 「そうだね…」 本当に静かだ。 音が聞こえるのは、私と真琴が歩いている音だけ。 あとは静まり返っている。 「日比野…」 その静まり返っている廊下に凛とした声が響いた。 突然後ろから声が聞こえ、驚いて振り向くと、そこにはクラスメイトの… 千葉 洋平が立っていた。