空は青く澄み切っていて、どこまでも続いている。 真琴はたぶん、私から話すのを待っていてくれているのだと思う。 こうして、些細な気遣いをしてくれる友達なんて、早々会えるワケない。 だから、真琴には…本当のことを言おう。 私は小さく息を吐いて、真琴に向き直った。 「あのね‥驚かないで、聞いてね?」 真琴は小さく頷いてくれた。 「昨日、課外授業に行ったんだ」 「…高宮先生と?」 「うん‥。それで、夜桜見に行って…そこで不意打ちにー‥その、キスされて…」