真琴が私の先に立って、屋上越しの黄緑色のフェンスの近くに座った。 「結衣、隣。座って?」 真琴は私に向かって手招きしながら、自分の隣を指差した。 「うん‥」 私は真琴の近くに寄って、フェンスを後ろにして隣に座った。 「じゃあ…改めて聞くけど‥。高宮先生と何かあったんでしょ?」 真琴は私の顔を見ながら、静かに言った。 「うん。」 私が返事をした後、しばらく2人とも黙ったまま、空を見上げてた。