「大丈夫だよ。もう、しねぇから手には…」 そう言われて私はようやく、手を出した。 なんか、最後が引っかかるけど…まぁ、いっか。 ほらっと言って私の手の平に乗せたのは、あの時と同じ5枚の花びらがついた桜の花びらだった。 「えっ…どうして?」