また慎二くんは歩きだし、 鼻唄を歌った。 「…今度、東京でライブするらしいんやけど一緒に行こか?」 ……それってデートの誘いじゃ…? 「いやいや、 嫌やったらええねんで!」 慎二くんは顔を真っ赤にして手を振ってる。 「…いいよ、 今度行こうね!」 私はそう言って笑った。 「マジで!? よっしゃあ!!」 慎二くんはガッツポーズをすると、 またスキップをした。 ……勢いあまって電柱に顔をぶつけていた…。