真知子は『誰?』って顔で慎二くんを見ている。
「おお!
誰や?俺は森川慎二!」
真知子を見て勝手に自己紹介をしている。
「はあ、
前川真知子です…」
真知子は慎二くんのテンションについていけていない。
「真知子、
この人がお昼のメールの人」
私がそう言うと
真知子は『ああ!』と、手とたたいた。
「やっぱクレープはツナレタスが一番やんな!」
満足そうにツナレタスを受け取った慎二くんは大口でかぶりついた。
「うひゃ、
ふま~い」
口にモノを詰め込んでいるのでちゃんとしゃべれていない。
「んじゃ、俺行くわ~」
頬っぺたにツナをつけて颯爽と去って行った。


