ありがとう【被害妄想彼氏 番外編】


それからというもの、
頻繁にメールが来る様になった。



メールだけでは無く、
どこかに遊びに行く事も多々あった。




「由梨、
何携帯見てニヤニヤしてんの?」



高校生になって二ヶ月が経った頃、
お昼休みにいつもの様に慎二くんのメールを見ていると、
中学の頃からずっと同じクラスだった真知子にそう言われた。



「ん~。
何かコイツのメール面白くてさ」



私はまだ半笑いを続けていた。



(気持ち悪…)



多分真知子はそう思っただろう。



「え、
って事は、彼氏?」



そう言ってニコニコしながら私の前の席に座った。



…………彼氏?



「ち、違うよ」


「顔真っ赤だよ~」



真知子はまだニヤニヤしながらからかってくる。