うーん……
また怒られちゃった。



私は携帯を切ると、
歩き出す。



少し歩くとメールが届いた。




「今からは無理やけど、
今日は早班ではよあがるから、
五時には空くで。

それまで待っとけよ」




慎一さんからのメールにはそう書かれていた。




ほらね、
なんだかんだ言って
慎一さんは優しいんだよ。




私は上機嫌になり、
スキップする。



「チヨちゃん」



後ろから肩を叩かれ、
振り向いた。




「真知子ちゃん!」




新妻・真知子ちゃんじゃない!



「久し振り~!
結婚式以来かなぁ」



私はスキップの足を止めて、
真知子ちゃんの方に体を向けた。



「そうだね。

もうそんなに経つんだ。

てゆうか、チヨちゃん、
何かいいことあったの?」



えっ!!
何で分かるの!?



真知子ちゃんはエスパー??




「いや、
スキップしてたから…」



あ、なんだ。



もう少しで私の脳内で
『奥様はエスパー』ってゆう、
変な物語が出来る所だった。