ビターチョコレート【被害妄想彼氏 番外編】

「お前みたいな純粋なヤツ見てると、羨ましくなったわ。
俺は何回もお前に『好き』とか何回か言われてたけど、
保留にしとった。

でもお前は諦めんと何回も俺の所の来てくれたやろ?
そういうのちょっと嬉しいねん。」



慎一さんは立ち止まって
私を見た。



「今はまだ無理やけど、
アイツに『良かったな』って言えるまでは
まだ、返事待ってくれへんか?」




私は、固まって動かないままだった。



「それともこんなだっさい男なんてもう嫌か?」



私は顔を横に振った。



「ま、待ってますから」




慎一さんがキチンと踏ん切りをつけれる日がくるまで、



私はずっと



待ってますから。