お茶を出され、
それを私が一口含むと彼は話した。
「俺、平山裕貴。
慎ちゃんの事なら結構知ってるよ。
何が聞きたいの?」
平山さんがそう言うと私は口を開いた。
「ネクラ………
…瞳さんって知ってます?」
「瞳ちゃん?
知ってるよー。お友達だもん。」
平山さんはニコリと笑い、
そう言った。
「あ、あの…
その人と慎一さんの関係って…?」
私がそう聞くと、
平山さんは首を傾げた。
「う~ん…
そこまでは知らないなぁ」
「そうですか……」
私がしょんぼりしていると、
平山さんは何かを思い出した様に口を開いた。
「慎ちゃん、
その当時デコメールのやり方教えてくれって聞いてきたんだよぉ」
………慎一さんが?


