結局慎一さんはコーラだけ頼んで、
私は黙々と食べ続けていた。
「ちょお、俺トイレ行ってくるわ。」
私は口にご飯を詰め込んでいたので
顔を上下に振った。
慎一さんはそんな私を見て少し笑って、
お手伝いに向かった。
そういえば、
さっき呼んだ人…誰なんだろう?
瞳……
ネクラ……
「おかわりいかがですか?」
あ!
さっきの店員さんだ。
私は席を立ち上がり、
口に含んでるものをごっくんした。
「あ……あの、
聞きたい事があるんですけど!」
店員さんは首を傾げて、
私を見た。
「さっき話してた…
女の人って、慎一さんの何なんですか?」
慎一さんの何なんですか?
って……私が言う台詞じゃないよね!?
別に彼女でもないのに!
またアタフタと慌ててる私を見て、
店員さんは少し笑った。
「気になるの?」
私は、
力強く頷いた。


