空と太陽【被害妄想彼氏 番外編】



保護者は先に体育館へ向かい、一年生はそれぞれの教室に向かう。




空と太陽は同じクラスで一組。




同じクラスだと分かった途端太陽は大きなため息をついた。



空はそんな太陽を気にとめるでも無く、ただ喜んでいた。





「ねぇねぇ、名前なんて言うの?
私、生田香奈!」



太陽の前に座っていた女の子が、太陽に話しかける。



「ぼ、僕?
皆川太陽だよ。」



突然話しかけられてびっくりしながらも、
内心嬉しい太陽。




「ねぇ、友達になってくれる?」



「うん、いいよ!」



太陽と香奈は楽しそうに話していた。




それを見ていた空は、なんだか面白くないような顔をし、二人を見ていた。




「はい、皆さんおはようございます。」




担任の先生が教室に入ってきて、
皆は元気に挨拶をした。



「今日から皆さんの先生になる、滝本千夏です。

皆さんよろしくお願いします。」



先生は、新米教師の様で少し緊張していた。




「では早速ですが皆さん体育館へと移動しましょう。
廊下に出てください。」



先生に言われ、皆は廊下に出た。