ピンポーン♪
玄関のチャイムが鳴り、玄関へと向かった真知子がドアを開けた。
「おはよう!
もう準備できた?」
そこには、由梨の姿があった。
「うん。ちょっと待ってね…あれ?大助くんは?」
「大助は二年生だから一味先に学校に行ったの。」
大助くんは空と太陽のひとつ先輩。
大助くんと同じ小学校に通うので、
空と太陽も嬉しそうだ。
「さぁ、校長がハゲかどうか確かめにいこう。」
空はそう行って玄関を通り抜け、走り出した。
「空!?アンタ一人で行く気?
危ないわよ!」
真知子がそう叫ぶと空はピタッと止まり、
くるりと振り向いた。
「そうだよね!
私、可愛すぎるから誘拐されちゃうかもしれないよね!!
危ない所だった!!」
空は走って戻ってきた。
由梨はそんな空を見て爆笑している。
「お兄ちゃん、空を頼んだわよ。」
「えぇっ??」
空の面倒を任された太陽は嫌な顔をして見せ、
チッと舌打ちをした。


