リビングのドアを開けた空は、
鞄とブレザーをソファーに置いた。
「空、おはよう」
先に朝食をとっていた修司が空に挨拶をした。
「パパ、おはよう。
ちょっと頭ハゲてきたね。」
空はそう言って
修司の分の玉子焼きをつまみ食いした。
「えっ??
本当!?アート○ーチャーに通わなきゃ!
でででも、ご近所さんに知られたら俺は笑いものに…
嫌だぁぁあ!!」
一人唸っている修司を見て、
太陽が声をかけた。
「オヤジ、
嘘だよ。フッサフサだから。」
太陽がそう言うと、
修司は顔を上げた。
「オヤジって、
昔はパパって呼んでたのにね。
すっかり大人ぶっちゃって。」
空は太陽にそう言うと、玉子焼きを飲み込んだ。
「そうだ、空。
あれ見てみ!」
太陽が指差した先には、
写真立てがあった。
空は写真立てを手にとった。
「何これ?」
その写真は小学校の入学式の写真で、
空の顔はとても醜い顔をしていた。
「な?
その空の顔爆笑もんだろ!」
太陽は笑って空の背中を叩いた。


