「これ……」
空はそのスケッチブックを手にとり、
一枚一枚めくっていった。
「空、とっても可愛く書いてるよね」
椿がそう言うと、
空は頷いて笑った。
「まぁ、モデルがいいからね」
空は生意気な台詞を笑顔で言い、
椿もそんな空を見て笑った。
「椿お姉ちゃん、ごめん!
私、太陽の所に行ってくるね!!」
空はそう言って部屋を飛び出した。
「空、あんなに走ってどこ行ったの?」
廊下で空とすれ違った真知子が、
椿に聞いた。
「さぁね。」
椿は意地悪そうに笑い、スケッチブックを手に取った。
偶然開いたページには、空と太陽が楽しそうに遊んでいる絵が書かれていた。


