空と太陽【被害妄想彼氏 番外編】



「…………?
アンタに似て変な子ね。」


椿は真知子を見てそう言い、
真知子は適当に頷いていた。



「太陽と何かあったの?」



椿は真知子に聞いたが、真知子はさぁ?と首を傾げるだけだった。



椿はその態度にイラッとすると、
靴を脱いで空の部屋へと向かった。









空はベッドにうつ伏せになっていた。



首を横に向けると、太陽のベッドと机があった。



「空?入っていい?」



椿がドアをノックすると、空はドアを開けた。



椿は部屋に入ると、太陽の机の椅子に座った。



「太陽って絵、上手なのね。」



椿は太陽の机の上にあったスケッチブックを広げた。



「……みたいだね。」



空はそっけなくそう言うと、自分のベッドへと戻った。



「でもね!
きっと今度から香奈って子の事ばっかり書くんだよ。

そんでもって、私の事を捨てる気なのよ!!

私の事は遊びだったんだわー!!」



空はそう叫んで椿に抱きつく。




「兄妹に遊びもクソもないでしょ………
てゆうか、お父さんそっくりね!?」



椿は空の頭を撫でながら言った。